Q&A

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タフグリーン工法

土壌侵食防止マットは必要ですか?
雨滴の衝撃緩和及び表流水による基盤侵食を防止し、マルチング効果によって、気象緩和や保水効果が期待できることから、安定した緑化工を図るためには不可欠と言えます。
土壌侵食防止マットが邪魔になり、吹き付けた種子の生育を阻害しませんか?
土壌侵食防止マットはウェブと呼ばれる単繊維の集まりで、97~98%の空隙率を有するポリエステル製フィルターです。
生育への影響はゼロではありませんが、大きな障害とはなりません。
土壌侵食防止マットの金網は、木本などの生育に障害を与えませんか?
ラス金網より線径が細いことから、(0.7mm)早期(数年)に腐朽します。
一般的な植生基材吹付工よりは生育阻害を与える可能性は低いと考えます。
短繊維が流亡して環境問題を引き起こすことはありませんか?
使用する短繊維は、MSDS(化学物質安全データシート)により安全であることが確認されています。
よって流亡しても環境問題を引き起こすことはありません。
腐植土やバークに含まれる有機質や肥料が流出し、河川等の富栄養化を助長しませんか?
斜面に吹き付ける基盤材の肥料分は、植物の根酸によって溶出する肥料を使用しているため、簡単には流出しません。
また使用する基盤の保肥力に基づいて施肥量を設計しているため、他の工法に比べて流亡は少なくなっています。
基盤表面に土壌侵食防止マットを張り付けることから、他の工法と比べ、有機質の流亡量も少なく、河川周辺での実績も増えています。
施工にあたっては特殊な機材が必要となりますか?
従来の一般的な法面吹き付けの機材で施工が可能です。
土壌浸食防止マットを岩盤面にドリル穿孔で設置する時には、ガイド器具を用いて実施します。
土壌侵食防止マットを張る作業中に吹き付け基材が剥がれませんか?
短繊維により立体的に基盤材が結合していることから、吹き付け直後に踏みつけても剥がれることはありません。
亀裂の無い一枚岩のような岩盤でも緑化可能ですか?
亀裂が50㎝未満の間隔で発達していることが必要です。
亀裂が全くない岩盤では、本工法は適用できません。
特許等の申請状況は?
第4087777号で特許を取得しており、NETISは事後評価済み技術として、No.KT-040082-VEで登録されていました。

多機能フィルター

どのくらいの勾配まで使えるのでしょうか?
7~8分までが一般的に多いです。
マットが地山に密着するような施工が必要です。
ただし、法面自体が安定していることが前提です。
施工時期は何月まででしょうか?
施工は通年可能です。
しかし、植生面を考慮すると夏時期は避けたほうが良いです。
また、郷土種は、性質上、年1回(4~6月)しか発芽生育しませんので注意を要します。
湧水があるのですが施工は可能でしょうか?
湧水がある場合は、別途に湧水処理を行ってください。
ただし、土の強度を損なわない範囲であれば問題ありません。
購入するにはどうすればよいでしょうか?
当社にご連絡頂ければ購入可能です。
製品を横方向に施工しても差し支えありませんか?
縦方向の施工が基本となります。
保護ネット等、縦方向に強度が高いためです。

ナビマット

ナビマット伏工の規格は、基盤導入量及び分解性を勘案し以下の通りとさせて頂いております。
ナビマット (標準) S1幅1m×長さ4m16kg/本
S2幅1m×長さ3m18kg/本
S3幅1m×長さ2m17kg/本
(縞状) 幅1m×長さ4m17kg/本
ナビマットは、現地で保管しても問題ありませんか?
ナビマットは、種子付ですので保管期間・保管方法によっては大きな問題が生じます。
保管する場合は、以下に充分配慮してください。
  1. 種子は生き物です。 納入後、夏期では1週間、冬期では1ヵ月以上経過しますと発芽する可能性が示唆されます。
  2. 湿気・水分に触れると種子発芽の誘因となります。
  3. 乾燥しすぎると、種子の発芽率低下や脱落の要因となります。
  4. 極力、風通しの良い屋内で保管してください。 屋外の場合は、シート等で覆い、直射日光、高温・多湿・降雨等を避けて保管し、なるべく早く使用してください。
ナビマット分解型は生分解・天然素材と聞いていますが、耐久性はどのくらいですか?
ナビマットの分解型は、生分解ポリエチレンで構成されています。
分解速度は、気象・地形など施工地の環境条件によって異なりますが、概ね5年~10年程度と思われます。
製品の在庫を置いていますか?
当社では、ご注文を頂いてから製造しております。
従って、ナビマットの製品在庫は一切ありません。
注文してから製品が到着するまでどのくらいかかりますか?
指定期日の10日前にご注文頂ければ、概ね、指定期日までにお届け致します。
当社ではご注文頂いてから、
  1. 種子の手配
  2. マットの製造
  3. 発送
の順に行います。
用途・数量・指定場所等によって違いはありますが、製造期間が2~5日、配送期間が1~3日程度必用です。
ただし、土曜・日曜・祝日によっては、さらに若干の日数が必要な場合があります。
また、特殊な種子配合の場合は、さらに時間を頂戴する場合があります。
事前に情報の提供を頂ければ対応いたします。
アンカーピンの標準的な使用本数を教えてほしい。
アンカーピンの使用本数は、100㎡当たりメインアンカーピンは121本、サブアンカーピンは320本を標準として、地形や施工条件によって増し打ちを実施しています。
標準な配置については、アンカーピン打込配置図をご参照ください。

KTグリーンマット

KTグリーンマットの規格は、どのようになっていますか?
KTグリーンマット伏工の規格は、製造条件、一般的な施工状態及び運搬形態を勘案して以下の通りとしています。
(標準型):厚3㎜ 幅2m×10mまたは幅1m×10m
(NW型):厚3㎜ 幅2m×10m
KTグリーンマットは、規格以外の注文もできますか?
規格以下であれば、ご要望に応じることが可能です。
この場合、カット期間と料金のご負担を頂くことになりますので、ご了承ください。
ただし、製品によっては、ご要望に応じかねる場合がありますので、事前にお問い合わせください。
なお、規格サイズは、運搬・施工を勘案して決定しておりますので、規格以上についてはご容赦ください。
KTグリーンマットは、現地で保管しても問題ありませんか?
KTグリーンマットは、種子付ですので保管期間・保管方法によっては大きな問題が生じます。 保管する場合は、次のことに充分配慮してください。
  1. 種子は生き物です。
    納入後、夏期では1週間、冬期では1ヵ月以上経過しますと発芽率が低下しますので、その期間以上経過しての使用を避けてください。
  2. 湿気・水分に触れると種子発芽の誘因となります。
    NW型の場合は、亀甲金網に赤錆が付着する原因にもなります。
  3. 乾燥しすぎると、種子の発芽率低下や脱落の要因となります。
  4. 極力、風通しの良い屋内で保管してください。
    屋外の場合は、シート等で覆い、直射日光、高温・多湿・降雨等を避けて保管し、なるべく早く使用してください。
KTグリーンマットは、生分解・天然素材と聞いていますが、耐久性はどのくらいですか?
KT(PS)グリーンマットは、ヤシの植物繊維で構成されています。
植物繊維は、気象・地形など施工地の環境条件によって耐久性は異なります。
過去の施工実績から勘案すると、腐食して土壌に同化するのは3年~7年程度と比較的長いので、法面の浸食防止に非常に有効です。
KTグリーンマットの品質証明などは、どうなっていますか?
JIS規格に準拠した検査を受けております。
需要者の必要に応じて、「材料使用承認願」「品質証明書」を発行いたします。
常時製品の在庫はありますか?
ご注文頂いてから製造することといたしておりますので、製造在庫はありません。
注文してから製品が到着するまでどのくらいかかりますか?
指定期日の10日前にご注文頂ければ、概ね、指定期日までにお届け致します。
当社ではご注文頂いてから、
  1. 種子の手配
  2. マットの製造
  3. 発送
の順に行います。
用途・数量・指定場所等によって違いはありますが、製造期間が2~5日、配送期間が1~3日程度必用です。
ただし、土曜・日曜・祝日によっては、さらに若干の日数が必要な場合があります。
また、特殊な種子配合の場合は、さらに時間を頂戴する場合があります。
事前に情報の提供を頂ければ対応いたします。
発芽・生育に適した播種時期はいつ頃が良いでしょうか?
緑化植物の種子の発芽温度は、種類によって多少異なりますが、寒地型が気温15~30℃の範囲、暖地型が気温20~30℃の範囲です。
従って、霜害発生率の低い気温15℃以上で、乾燥期を除く期間である3月~6月及び9月~10月が最適播種期です。
KTグリーンマットの標準的な種子配合は、どのような基準で決めていますか?
日本全国を気候・降水量・地質などから9地区に区分し、草本・木本種と在来・外来種との組み合わせで種子配合を決定しています。
決定方法は、蓄積したデータと既施工現場の追跡調査を取りまとめた結果に基づいております。
なお、事前にご連絡頂ければ、種子配合についてのご相談をさせて頂きます。
種子の播種量は、どのような基準で決めていますか?
成立期待本数は、伏工の一般的目安である「㎡あたり6,000本」を基準としています。
この数値をもとに、KTグリーンマットの性質と施工条件を勘案して決定しています。
播種量は、1㎡あたり20~30g程度です。
なお、事前にご連絡頂ければ、播種量についてのご相談をさせて頂きます。
酸性強度が高い土壌の場合、土壌改良を行う必要がありますか?
強酸性の土壌は、植物の発芽・生育が阻害され易いので、土壌改良を行う必要があります。
  1. PH4以上の酸性土の場合は、アルカリ性改良剤を投与して生育基盤のの改良を行うと効果的です。
  2. PH3以下の酸性土の場合は、アルカリ性改良剤投与のほか、客土とそれを保持するための緑化基礎工を系統的に配置して生育基盤の改善を行うと効果的です。
金網無しでKTグリーンマットを施工したいのですが、問題はありませんか?
平坦地など緩やかな地形(傾斜角が20度以内)で風害、積雪などによる土砂やマットの飛散やずり落ちる危険性が少ない立地条件であれば可能です。
マットは、風や雨裂によって巻き上げられたり、流されたりし易いので、極力、金網併用をお薦めしております。
ひし形金網を使用するのは、どのような個所ですか?
ひし形金網は、亀甲金網に較べて線径が太く引張強度が大きいので、強風地帯や多雪地帯に効果を発揮します。
亀甲金網の腐食について教えてください。
金網の腐食は、一般地域では5~6年程度、酸性土壌地域では酸性強度の度合いによって異なりますが概ね2~3年です。
ただし、温泉地や火山活動の活発な地域では、土壌の酸性強度や空気中の硫化物・湿気によって以上に早まり、2~3カ月で腐食したという特殊な例もあります。
施工の際の留意点はどのようなことですか?
下記に列記しますので、ご参照ください。
  1. 斜面整地
    法面は、浮土砂・浮石・根株・雑草本・ゴミなどを除去し、整形してください。
  2. KTグリーンマットの取扱い
    納入後、夏期1週間、冬期1カ月以上経過した製品は、発芽率が低下してしまいますので使用しないでください。
    巻き戻しなどを行う際には、摩擦や振動によって種子・肥料が脱落しないように、丁寧に取り扱ってください。
    現場における植生マットの切断は、種子付着面を上にして種子・肥料が脱落しないようにハサミなどを使用してください。
  3. KTグリーンマット(金網)の張り付け
    KTグリーンマットは、種子・肥料の付着面が地面に密着するように表裏を間違えないよう注意し、地面に隙間なく密着するように張り付けてください。
    マサ土(花崗岩類の風土化)、シラスなど、保水性に乏しく乾燥しやすい特殊な地質の場合は、発芽・生育が不良になる場合があります。
    そのため、できるだけ天候などを考慮して適期を選んでください。
    土壌のPH濃度を測定し、強酸性土壌の場合は石灰などの中和剤による土壌改良処理を施してください。
    法頭は、上方に0.5m~1.0m程度長めに張り付けてください。
    斜面に階段がある場合は、犬走りから張り付けてください。
  4. 亀甲金網(ひし形金網)は、現地の地盤・凹凸に密着するようにして張り付けてください。
  5. アンカーピン
    アンカーピンの打ち込みは、『アンカーピン打込配置図』を基準にし、現地の状況に合わせて増減してください。
    メインアンカーピンは、法頭・法肩などの引張力の大きい個所とピンに力のかかるマット及び金網の重ね部分に多く使用してください。特に、法頭は、雨水などによる浸食が起こらないように多用してください。
    通常のマット(金網)面は、現地の地盤、凹凸に応じメインアンカーピンとサブアンカーピンを交互に打ち込んでください。

はまみどりマット

はまみどりマットは、現地で保管しても問題ありませんか?
はまみどりマットは有機物を封入したマットのため、保管する場合は極力、風通しの良い屋内で保管してください。屋外の場合はシート等で覆い、直射日光・高温・多湿・降雨等を避けて保管し、なるべく早く使用してください。
製品の在庫を置いていますか?
ご注文を頂いてから製造しておりますので、製品在庫はありません。
注文してから製品が到着するまで、どのくらいかかりますか?
受注生産となりますので、材料調達に時間を有する場合があります。早めのご連絡を頂き、納期調整をさせて頂きます。

仮設ECOバインド工法

仮設ECOバインド工法の特徴は?
大きく4つあります。
1つ目は、ラス金網が敷設不要であり直接吹付固化させることができるため、施工時の安全性が確保できます。また、立木などを伐採せずに存置することも可能です。
2つ目は、表面浸食を抑制することで落石等の発生を抑制できます。
3つ目は。亀裂や割れ目、湧水等が可視化できることから危険予知が可能となります。
4つ目は、固化物から溶出する成分が少なく、土壌汚染対策法に基づく溶出試験を満たしていることから、存置しても環境負荷あが少なく、植生工との合併も可能です。
これらの効果により、短期的に法面を保護し本施工を安全に実施することが可能となります。
配合と基盤厚は?
仮設ECOバインド工法では、ECOバインド:骨材=1:9を標準配合としています。
また基盤厚は3cm、5cm、7cmの3種類を設定しています。
地質や土質条件、用途に応じて基盤厚を選定しています。
管理基準は?
材料の品質管理や規格値はモルタル・コンクリート吹付工に準拠します。
施工管理については、圧縮強度試験ではなく、土壌硬度試験を実施し、25mm以上を規格値としています。
実施箇所については、200㎡につき1箇所の測定箇所としています。
取り壊しは要らないのですか?
使用するECOバインドは固化物から溶出する成分が少なく、土壌汚染対策法に基づく溶出試験を満たしており、重金属等の溶出がありません。
よって、存置しても河川や周辺環境への環境負荷が少ないため取り壊しをする必要がありません。
特許等の申請状況は?
現在、特許は申請中で、NETISはNo.CB-1000057-VEで登録済みでした。